生活期のリハビリって生活に合わせれば良いの?!生活期リハビリで【実は】求められること

慢性期または、生活期のリハビリでは、何が求められるでしょうか。
今回は、生活期のリハビリにおいて大切にすることを書きたいと思います。

生活期でのリハビリイメージ

生活期のリハビリの種類

ここでは、外来リハビリ、リハビリ特化型デイサービス、訪問リハビリ、マンツーマン運動指導に触れたいと思います。

外来リハビリは、ご自宅で生活はできるけど、足りない部分を補うために行うリハビリです。
例えば肩が痛くてお料理ができない患者さんがいれば、肩の痛みをとるリハビリを行います。
このように、マンツーマンで機能改善が求められます。

リハ特化型デイサービスは、従来のデイサービスとは異なり、食事や入浴サービスなどを行わず、リハビリを中心に行うようなものを指します。
具体的には、ストレッチや集団体操、介護整体などを実施しています。
身体的な介護はいらないから、リハビリをしっかり行いたいような場合に利用します。
こちらも、機能改善が求められます。

訪問リハビリは、ご自宅に伺ってリハビリを行うことです。
ご自宅でリハビリを行うことで、実際の生活に沿ったリハビリを行うことができます。
上の2つに比べると、これが最も生活の動作練習に近いイメージです。
ただ、外来リハビリと違って要介護認定を受けている限りは、半永久的に利用できるため、外来リハビリから移行した方が機能改善を目的に利用する場合もあります。

マンツーマン運動指導は、ご自宅や実施施設で行うことを指します。
先の3つのようなリハビリサービスがあるにも関わらず、コチラを選択する方は、より明確な機能改善を求めています。

生活期リハビリで求められることとは

よく「病院は機能改善で、帰ってからは生活に合わせてだよね」みたいな発言をするヒトがいますが、これは真っ赤な嘘です。
むしろ、生活期リハビリこそ、機能改善が求められます。
病院は、急性期なのである程度自然に機能改善がはかれる、というだけです。
生活期は基本的には、自然に良くなることは少なくて、リハビリの質や量に依存します。
週2回訪問リハビリを実施しているヒトがいれば、その週2回でどれだけ結果を出すかがめちゃくちゃ重要です。

ただ、生活期を維持期、と呼ぶモデルがあるように、機能改善が求められるサービスの時期にも関わらず、維持することを目的にサービスを提供している現状があります。
目標は下回ることも多く、維持を目的にリハビリを提供している場合、だいたいそのままか悪化することがあるのはこのためです。

生活期リハビリって簡単じゃない

国の今後の方針をみても、生活期リハビリが加速することは間違いないです。
ただ、言えることは一つ。

生活期リハビリって単純じゃないです

本気でそれに向けてやっていかないと、リハビリ特化型デイサービスも、訪問リハビリも価値がなくなってしまうと思います。
競合が少ないから、成り立つというモデルはそろそろ終わると思います。

というわけで、今回は生活期リハビリに携わっている者として感じたことを記載しました。

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投稿者プロフィール

實 結樹
執筆監修

一般社団法人日本リハフィット協会 代表理事
国家資格(理学療法士取得)
脳卒中認定理学療法士
促通反復療法「川平法」認定施設

総合病院に10年勤務後、
埼玉県桶川市→上尾でリハビリ施設設立 5年目

2018年に日本離床学会で最優秀演題賞を受賞

臨床とビジネスの双方から挑戦を繰り返している

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一般社団法人日本リハフィット協会

電話番号:048-788-4608

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