施術実績はどう出すの?計算して店舗の理学療法士を深堀りしてみた
(※本ページは、2021年8月28日に更新されました。)
整体や自費リハビリのホームページを見ると、施術実績が載っている場合があります。
この施術実績は、どう計算しているか不思議ですよね?
毎日毎日、「施術した数」を数えて記録したとは思えない…
だからと言って、適当な数字を出しているとも思えない…
実は、この記事で紹介する『施術実績の計算法』を知ると、施術実績の計算方法が分かります。
さらに、施術実績の数から理学療法士を深堀りできます。
なぜなら、私たちは施術実績を計算して求めたからです。
この記事では、『施術実績の計算方法』をご紹介します。
記事を読み終えると、施術実績の計算ができて、自分の施術実績を知ることができます。
目次
施術実績の出し方
必要な数字は、以下の3つです。
・1日の平均施術人数 |
下の計算式に、この数字を入れて、施術実績を求めます。
1日平均施術人数 × 月の出勤日数 × 経験年数(〇〇ヶ月) = 施術人数 |
例えば、1日平均6名の患者さんをリハビリしている回復期病院に勤めている3年目の理学療法士であれば、
・1日の平均施術人数 → 6名
・出勤日数 → 月20日
・経験年数 → 3年(36ヶ月)
なので、
|
これが、おおよその施術実績となります。
余談ですが、こう考えると、3年でも4,000名を超える方をリハビリします。
とても貴重な積み重ねですね。
施術実績の落とし穴
先程の計算から分かるように、
1日の平均施術人数と、経験年数によって、施術実績は大きく変わります。
3年目で1日10名の患者さんをリハビリしている場合は、
10名×20日×36ヶ月=7,200名
さっきより、倍近い施術人数です。
1日6名の患者さんをリハビリしている、10年目の場合は、
6名×20日×120ヶ月=14,400名
さっきより、3倍近いです。
このように、1日の施術人数や経験年数に左右されます。
一方で、1年目が施術実績を1万人にのせようと思っても、ほぼ不可能です。
そのため、施術実績のみに依存するのは良くないものの、一定の価値はあると思います。
計算が分かったところで、セラピストを深堀りしてみよう
計算が分かると、他の療法士の施術実績から背景がわかります。
3パターンを考えていきます。
経験年数を10年目、月の出勤日数が20日とします。
パターン1 施術実績【30,000名】
30,000名…
なんだかすごそうですね。
落ち着いて、このセラピストが1日に何名みたか考えてみましょう。
計算は、
施術人数 ÷ 月の出勤日数 ÷ 経験年数(ヶ月) = 1日の施術人数 |
です。
この計算式に、数字を当てはめると…
30,000名 ÷ 20日 ÷ 120ヶ月 = 12.5名 |
パターン1では、1日に12.5名を施術したことになります。
1日10名以上を施術するのは、リハスタッフが少ない急性期や、1単位〜2単位でみる整形外科クリニック等です。
理学療法士が独立するときに急性期は作れないので、基本的には整形外科での経験があるってことが分かります。
パターン2 施術実績【10,000名】
30,000を見た後だと、少ないような気がします。
ただ、計算していくと、大切なことに気づきます。
10,000名 ÷ 20日 ÷ 120ヶ月 = 約4.2名 |
パターン2では、1日に4.2名を施術したことになります。
回復期リハビリテーション病院では、1日5〜7名施術することが多いです。
そのため、パターン2では回復期(脳卒中リハ)での経験があることが分かります。
自分が脳卒中でリハビリを受けたい場合、施術実績が多いパターン1が必ず良いとは限らないですよね?
施術実績の数は少なくても、どのような対象を数多く行ったかの方が大切です。
パターン3 書いていない
パターン3は、書いていないパターンです。
考えられるのは、2つ。
◯実績がほとんどないか、少ないために、アピールにならない。
◯人数をアピールする必要がない。(くらい実力がある)
つまり、最弱または最強パターンです。
厄介なのは、最弱と最強が両方ひそんでいます。
最弱パターンでは、リハビリ経験がほとんどないことです。
最強パターンでは、実績人数を書かなくて良いくらい、他に実績があったり、お客さんでいっぱいだったりです。
今では、若くても最強パターンの療法士や、歳を重ねていても最弱パターンの療法士がいるため、年齢だけでは判断できません。
総合的に情報を捉えていきましょう。
まとめ
本ページでは、施術実績の計算方法と、店舗の理学療法士の深堀りを、ご紹介しました。
施術実績は、
◯1日平均施術人数 × 月の出勤日数 × 経験年数(〇〇ヶ月) = 施術人数
です。
◯施術実績が多い → 整形外科クリニック
◯施術実績が少ない → 脳卒中リハ
◯記載なし → 最弱または最強セラピスト
計算方法や考えが少しでも参考になれば嬉しいです。
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投稿者プロフィール
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執筆監修
一般社団法人日本リハフィット協会 代表理事
国家資格(理学療法士取得)
脳卒中認定理学療法士
促通反復療法「川平法」認定施設
総合病院に10年勤務後、
埼玉県桶川市→上尾でリハビリ施設設立 5年目
2018年に日本離床学会で最優秀演題賞を受賞
臨床とビジネスの双方から挑戦を繰り返している
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〒362-0075 埼玉県上尾市柏座1-11-11
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一般社団法人日本リハフィット協会
電話番号:048-788-4608
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