2人に1人が生活習慣病由来の死因

生活習慣病が死因の割合で関わっていることを表すスライド

糖尿病が生活習慣病の一つであることは、周知の事実かと思います。ただ、生活習慣病はもっと広く定義されています。いわゆる脳卒中やがんも生活習慣病に含まれているのです。

もちろん、先天的な血管の奇形に伴う脳出血や、遺伝性のガンというものは存在します。ただ、それらを除くと、基本的には生活習慣に起因することが分かると思います。つまり、死因の原因とされている病気(特にガンは死因の第一位です)は、生活習慣病が多いということです。

生活習慣といっても様々です。喫煙は肺がんの発症率を上げますし、COPDになりやすいです。乱れた食生活や運動をしない習慣が糖尿病や高血圧を引き起こし、脳卒中の原因となります。このように、日々の生活が重篤な疾患と密接に関連しています。

高血圧の方に、降圧剤が処方されると思います。降圧剤は高くなった血圧を下げる効果はありますが、対症療法です。高血圧になった根本的な原因、生活習慣を改善しないことには本質的な治療とはなりません。

運動は高血圧の改善に有効と報告されています。血中カテコラミンの減少や、プロスラグランジンの増加など、様々な生理学的観点から、血圧の低下に関わるホルモンの増減が報告されています。特に、有酸素運動が効果的です。ただ、1日行えば良いというわけでもないですし、半年行えばあとは行わなくても良いわけではありません。継続し続けることが大変重要です。

投稿者プロフィール

實 結樹
執筆監修

一般社団法人日本リハフィット協会 代表理事

国家資格(理学療法士取得)

脳卒中認定理学療法士

総合病院に10年勤務後、

埼玉県桶川市→上尾でリハビリ施設設立 5年目

2018年に日本離床学会で最優秀演題賞を受賞

臨床とビジネスの双方から挑戦を繰り返している

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